2018年5月7日月曜日

みんなでオペラ座へいこう!Tous à l’Opéra!

 今年は「ヨーロッパ文化遺産の年」と言う事で、年間を通じて多くの文化イベントが開催されます。このGW、5月4,5,6日の週末は、「Tous à l’Opéra!(みんなでオペラ座へいこう!)」という催しが開催されました。
 ヨーロッパ中のオペラ座で同時に開催されたのですが、フランスが一番参加オペラ座が多いそうで、その数は26にも上ります。ちょっと横道にそれますが、フランスだけで26ものオペラ座が有るって凄くないですか!ひるがえって、日本に歌舞伎が演じられる常設劇場が、もしくは常設の能舞台がいくらあるでしょうか?もっと増えて欲しいですね。

 さて、その「みんなでオペラ座にいこう!」では、オペラ座の無料見学はもちろん、特別コンサート、オペラ歌手と一緒にコーラス、舞台裏の見学、バレリーナとのダンス教室、オペラ座のメークさんによる子供の為の舞台化粧体験などなど、が行われました。

 私は、本日パリのオペラ座(ガルニエ宮)の無料見学に参加してきました。見学は2度目ですが、20年ぶりくらいでしたので、新しい発見が沢山有り、とても新鮮でした。
ちょっと長いですが、写真をアップします。最後には簡単な動画も紹介します。素人撮影に関しては予めお許しを頂けたらと思います。
正面ファサード、左の金の像が「ハーモニー」、右が「ポエジー」と呼ばれています。
正面ファサードのモーツァルト
正面ファサードのベートーベン
正面ファサードのバッハ
オペラ座の大階段
階段脇のサラマンダー像
大階段を別のアングルで
グランドフォワイエ
グランドフォワイエの天井画
オペラ座の怪人が使用した(?)5番ボックス席
中には図書館もあります。
実際に使用された衣装





 上記衣装は、ドン・キホーテ、マノンレスコー、椿姫などの衣装です。

1964年、シャガールによって描かれた観客席の天井画
 観客席の天井画は1964年、当時の文化大臣アンドレ・マルローがマーク・シャガールに依頼して描かれました。
タイトルは「夢の花束」、内円と外円が赤、白、緑、青、黄色に分けて描かれていて、14人の音楽家の代表作品やパリ市内のモニュメントが描かれています。

黄色ゾーン、チャイコフスキーの白鳥の湖(下部にフランス語でLac des cygnes(白鳥の湖)とあります)また、右下にジゼルとあります。
青ゾーン、モーツァルトの魔笛、ムソルグスキー

緑ゾーン、ベルリオーズのロミオとジュリエット、

赤ゾーン、ストラビンスキー、エッフェル塔、

エッフェル塔、ラヴェルのダフニスとクロエ
内側の円には、ベートーベン、ビゼー、ヴェルディー、グリュック

 観客席とシャガールの天井画の動画です。尚、舞台上では次作の準備が進んでいました。

 見学には有料のオーディオレンタルがあり、全ての説明を聴くと最低でも約1時間かかります。途中で写真を取ったり、売店でお土産を見たりすると、2時間くらいは必要と思われます。オーディオレンタルは1台5€で、代表者1名のパスポートなどの証明書を預けます。この預けた証明書は、借りた場所ではなく、出口の返却所で返してもらえます。もちろん日本語もあります。

 最後にもう一つおまけ。以下の写真・シャガールのデッサンですがとても小さい作品です。A4くらい(?)です。オペラ座内の何処かに展示されています。が、オーディオガイドでも通常のガイドブックなどでも紹介されていません。何処にあるか、ここではネタバレしませんので、皆さんオペラ座に観劇に来た時、見学に来た時、探してみて下さい。



















 

0 件のコメント:

コメントを投稿