2010年5月30日日曜日

お客様の記憶

パリで長年サービスをしています。現在の店で7件目になります(ニューカレドニアを含む)。
すると時々、お客様から、「君はとはどこかであったよね。」とか「見覚えがあるが以前はどこで働いていたかね?」など声を掛けられることがある。

パリで働いている日本人調理人は沢山いるが、ホールで働いている日本人は本当に少ない。
まぁ、アジア人は目立つから、印象にも残りやすいのだろう。全く見当違いの事を言われることも
時々あるが、やはり的確に「あれ、前はXXで働いていたよね」とか「もうOOは辞めちゃったの」
「XOで見かけないと思ったら、ここに居たの?」などと覚えて頂いているお客さまもいらっしゃる。
1つ前の店の事を言われることがほとんどであるが、中には10年も前の店の事を覚えていて
声を掛けてくれるお客さまもいらっしゃった。これにはびっくりした。

普通、ギャルソンはお客様を観察することが仕事、などと言われるが、実はお客さまも
サービスを良く見ているのである。

まだ「君はニューカレドニアにいたよね」というお客様は出現していないが、もしかしたら
近い将来現れるかもしれない。もし、そんなお客様がいらっしゃったらシャンパン1本
ご提供します。

2010年5月10日月曜日

常連さん??

予約時に、「すみません、満席です」というと決まって「私は常連です。いつも利用しています」とか「オーナーは居ないの?」とか言ってくるお客さんがいます。
そんな人に限って、こちらは全く記憶が無く、1カ月くらい前に来たお客さんです。
幸いなことに当店は週に3回、4回と利用してくれる”本当の”常連さんがいます。
(有り難いことです。)
そんな常連さんは、当店がいつも満席なこと、予約無しで来店しても席が無いことを良くご存じです。
忙しいと見れば、早めに席を明けてくれるし、キャンセルの電話はきちんと入れてくれるし、どの席でも文句は言わないし、、。
逆に、常連ぶるお客さんは、時間は守らない、人数変更は来店時に告げる、席に文句をつける、アペリティフの提供を露骨に要求する、犬を入れろと平気で言う、など挙げればキリがないくらい文句を言います。
真の常連さんは、自分を常連とは名乗りません。似非常連さんに見習って欲しいです。