2019年8月23日金曜日

シャルトル・ブルー 大聖堂のステンドグラス

 ブログ、ご無沙汰しておりました。
夏の休暇を利用して、パリより90kmほど、列車で1時間とちょっと南西に行った都市です。人口39,000人、Eure-et-Loir県の県庁所在地です。県庁所在地で人口3万9千人って日本からしたら本当に小さいですよね。日本で一番小さい県庁所在地は甲府市で19万人でした。ちなみに青森県・三沢市が4万人、北海道・網走市が3万9千人でした。何となくのんびりとして、時間がゆっくりと流れている様な街の雰囲気が分かってもらえると思います。

 パリのモンパルナス駅を列車で10時09分に出発、途中4つほどの駅に停車して、終点のChartres駅に到着したのが11時24分でした。モンパルナスからは1時間に1本くらいの割合で列車が出ています。

 シャルトルの着くと、降車のホームから大聖堂が見渡せます。




駅ホームから

 正確に言うなら、列車がホームに到着する2分ほど前の車窓から既に聖堂の2つの尖塔を捉えることができます。
駅前は夏休み中でもありますし、工事中という事もあり簡単なCafeと銀行くらいしかありませんでした。駅前の左奥に見える大聖堂を目標に歩き始めます。緩やかな上り坂になっております。2分ほど歩くとシャトレー広場に出ます。ここが大聖堂までの中間地点です。大きな「Chartres」という文字のオブジェがあり、大聖堂をバックに写真が撮れる「インスタ・ポイント」です。


 広場の入口右手には公衆トイレがあります。フランスにしては綺麗です。無人で無料。


 大聖堂を目指して更に進みます。お土産物屋の角を左曲がるともう目の前が大聖堂ですが、その前にJean Moulin の大きな壁画ありました。ジャン・ムーランは日本ではその名はほとんど知られていませんが、フランスではシャルル・ド・ゴールと並んで称される、第2次大戦下、ナチの占領下でレジタンス活動に従事した英雄です。日本で言えば坂本龍馬的な人気があります。暗殺されたところも似てますね。彼は短い間でしたが、ここの県知事を務めていました。



 この壁画がある建物の1階は評判のビストロです。(後ほど紹介)

大聖堂に到着です。

 2つの形の違う塔が天高くそびえて居ます。
大聖堂は歴史上何度も火災にあっているそうです。再建されては火事で崩落し、また再建を繰り返したそうです。向かって右が南塔(旧塔)と呼ばれているロマネスク様式1140年建立。左側が北塔(新塔)でゴシック様式1513年完成。


大聖堂の北壁にある時計


大聖堂後方よりボース平原を見渡す


ユネスコ、世界遺産の認定プレート


後方のクリプトなど


聖アンナの像


日時計の天使

では内部に入って、ステンドグラスをご紹介します。
聖堂正面奥のステンドグラス



 南のバラ窓、主題は「黙示録」
小さくて分かり難いですが、円形の中心、にキリスト。それを囲むような12の花びら型の円に福音書の4つの動物と8人の天使。その外を囲む12枚の大き目な円と最外周の12枚の円に24人の黙示録の長老が描かれている。

その下5連作
左から1.ルカを支えるエレミヤ
2.マタイを支えるイザヤ
3.聖母子
4.ヨハネを支えるエゼキエル
最右側5.マルコを支えるダニエル


 善きソマリア人の比喩
 聖書の善きサマリア人の説話からアダムとイヴの逸話まで描かれている。小さくて分かり難いですが、真ん中の花柄が、アダムの創造、イヴの創造、リンゴを食べることを禁じる。一番上の花柄が楽園追放など。




西(教会正面入り口)のステンドグラス
下の3連作のうち向かって右の物が有名な「エッサイの木」との事。


エッサイの木、これが「シャルトル・ブルー」と呼ばれる所以。


パイプオルガン
 入口から入って身廊中ほどの右上部に設置されていました。通常、入口上部に設置されている事が多いので、珍しいです。

 夏季は毎週日曜日の夕方、世界中のオルガニストがコンサートを行っています。
この日はドイツ人の方が演奏しました。
演奏の一部をお聞きください。


 コンサート終了後、先ほどのジャン・ムーランの壁画があるビストロ「Pichet 3」で食事をしました。
店内風景


シャルトル名物「Poule au Pot Henri IV」
雌鶏の野菜煮込みアンリ4世風
ポトフに似ていますが、ポトフよりもさらに素朴、悪く言えば大味でした。


お洒落な胡椒入れに入っていたのは、塩でした。ご愛敬。


デザートはプルーンのタルト



 シャルトルでは夏季には建物に光の映像を映し出し、音楽を奏でるプロジェクトマッピングを市内の20か所以上で行っています。日が暮れ、暗くなってからなので、(フランスの夏季、夕暮れは遅いので)22時以降に行われます。宿泊先がないと楽しめません。それらを鑑賞してからはパリまで戻る列車がありません。
という事で、残念ながら鑑賞背出来ず、パリに戻りました。

サーモンハウスという名の建物、現在は観光案内所になっております。

 この観光案内所で、プロジェクトマッピングの場所を示した地図などは頂けます。
でも20か所ものプロジェクトマッピングを全て、一夜で鑑賞する事は無理ですね。尚、ここには日本人と結婚して日本在住経験のある女性が働いているので、彼女がいれば、日本語の案内も受ける事が出来ます。




本日も長文ご覧いただきまして有難うございます。

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