2019年12月3日火曜日

日本人初のノーベル経済学賞は?

 本当にこの頃、ブログの更新が疎かになっております。すみません。

 パリもクリスマス商戦真っただ中になっております。街中に、シャンパン、チョコレート、香水の広告が溢れる今日この頃です。

 さて、昨年の今頃、
日本情報通信網・社会学会(=このブログ)にて私のパリ20数年に及ぶ学術調査(ただ生活しているだけ)を経て完成(45分で書き上げた)させた「広告媒体イメージの美的要素が消費活動に及ぼす経済効果比例増大の法則」という学術論文を発表して、センセーションを巻き起こしました(アクセス数はなんと132回)。
数年後のノーベル経済学賞間違い無し(間違いです)と言われている論文はこちらです。

https://bonjourrestaurantparis.blogspot.com/2018/12/cm.html

 難しい(?)論文の主旨は要約すると(しなくても)「香水のCMに起用されるのは世界的に有名なモデル、女優である」というものでした。
でも、この冬私の学説に異を唱える広告が登場しました。

 それが以下の広告、
NINA RICCIの「Rouge」です。



 モデルさんか女優さんか分かりませんが、顔が見えません。有名モデルさんかもしれませんが顔が分からなければ、宣伝効果は半減ではないか?
それが私の論文趣旨に反する事象ではないだろうか、、、?と言うのが今日の追加論文の主旨です。

 一般的な考察するならば、このCMは
赤頭巾ちゃんをイメージし、可愛らしい少女のイメージを香水に重ねていると思われているかもしれません。
しかし、社会学、精神分析学的な考察をするならば、「赤」は「血」➝「月経」を意味し、少女から女性への成長、頭巾は魔女の恰好からも分かる通り、未知の世界、かじりかけのリンゴは欲求不満を意味するという方もいます。
私の個人的な見解では、この香水「Rouge」は「神秘的な女性」というイメージを込めているのではないでしょうか。

 香水を使用するのは女性で、女性の購入のポイントは大多数が香りに重きを置いていると思います。でもこの時期の香水購入者は、男性が贈り物として購入する事が多いと思います。香水メーカーも、その為に有名モデル、女優を起用して、男性がイメージしやすいようにCMを作成しているのだと思います。
「Rouge」はモデルの顔は見えないですが、イメージを伝えることによって、宣伝効果を期待し、販売促進につなげているわけですね。

 皆さんもこの香水はどのような女性をイメージしているのかな、などと考えてみても面白いのではないでしょうか。

 ちなみに静止画像のCMでは顔は見えませんが、動画CMでは顔がはっきり見えております。
彼女の名はバルバラ・パルヴィンBarbara Palvin ハンガリー出身のモデルさんで、NINA RICCIの他にシャネルやルイ・ヴィトンなどのショーでもランウェイしています。現在はヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルも務める世界のトップ女優さんです。
そんなトップ女優の顔を隠すなんて何とも贅沢な広告ですね。






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2019年10月21日月曜日

バカラ村のクリスタル美術館、ちょっと意外なクリスタル・ステンドグラス、

 8月に休みを利用して、フランス東部のロレーヌ地方・ナンシーを訪問したことは既報済みですが、その一日を利用して「バカラ村」に足を延ばしました。バカラを訪問したことは、Facebookやこのブログで簡単に触れたのですが、このブログの「コア」な読者1名から、脅しにも似た再三の催促があり、やっと重い腰をあげた次第です。


 有名なフランスのガラス製品は「バカラ」「サンルイ」「ラリック」などがあります。
それぞれのブランド名はバカラは村の名前、サンルイは国王聖ルイ9世、ラリックはアール・ヌーヴォー工芸家の名前から来ています。
 8月はフランスの田舎も夏休みです。特に観光地ではないので、地方の在来線は1日に10本ほどしかありませんでした。ナンシーから南東に50km鉄道で約40分ほどで到着しました。


フランス国鉄・バカラ駅

駅から徒歩5分ほどの村の中心「バカラ銀座?」。
カフェが数店、パン屋、お土産用のガラス工芸店が数件、という感じの典型的フランス田舎です。

バカラ銀座に並行して川が流れています。のどかな村です。
恐らく世界のセレブたち誰もがその名を知っているけれど、訪れる事のない、最も小さな村の一つでしょう。


バカラ・クリスタル美術館の外観

私立美術館です。入場料5€。

シャンデリアのデザイン画。
出来たのが下の写真です。
観覧者が見やすいように、人の腰から胸の高さに吊られています。

幾つかの作品をご紹介。







明治天皇、来仏時のテーブルが再現されています。

グラスに菊の紋章が彫られています。
日本人としてはちょっと嬉しい。



壁には明治天皇の肖像画。




ガラス工芸部門、M.O.F.フランス国家最優秀職人章

MOFのメダル、初めて見ました。

この椅子もクッション以外はクリスタルガラスです。
誰が座っていたかは触れられていませんでした。



 クリスタル美術館は、とても小さな美術館で、ゆっくり見ても30分程で十分です。
その後、美術館の方が「村役場にもクリスタルのシャンデリアがあり、会議中でなければだれでも観れますよ」と教えてくれたので、川向こうの役場に向かいました。


村役場外観


 人口4700人の村役場にしては、やはり不釣り合い(椅子に比べても)なくらい立派な作品。
マクロン大統領の肖像も。

上記の外観写真に小さく見れますが、外部の壁にガラス職人の作業風景が紹介されています。





 役場を出てから、向かい側のSaint-Remy de Baccarat教会を訪問しました。この教会にも、クリスタルのステンドグラスがあるという事で伺いました。(尚、近くにSaint-Remy de Deneuvre 教会があるので、注意が必要です。)
教会はかなり薄暗い雰囲気で、私の訪問時は、私以外に人はいませんでした。
ステンドグラスは、日本人が想像している物とちょっと違い、片田舎にしては現代的でした。以前ご紹介した、パリ郊外のコンクリートでできたちょっと無機質的なノートルダム・デュ・ランシー教会の雰囲気に似ていると思いました。
(ノートルダム・デュ・ランシー教会のブログは下記のURLからご覧下さい。


教会

教会背後から

マリア像






教会内部・ステンドグラスを動画でご紹介します。






<尚、おまけ情報として、>
バカラからナンシーに向けての帰路、バカラ駅に向かうと2時間に一本しかない列車がキャンセルされていました。唯一いた駅の女性職員に聞いても理由が分かりませんでした。でも代替輸送のバスが出るという事でしたが、それが何分後に到着するかは分からないとの事。
8月の暑い最中、列車が無いと田舎の駅の待合室のドアが閉鎖されてしまいます。いつ来るか分からないバスを待ち、約1時間かけてナンシーに戻るか、2時間後の(多分来るだろう、キャンセルされていない)列車を待ち、更に40分かけてナンシーに帰るか、炎天下で待たなくてはなくなりました。結局、50分後にバスが到着し、1時間かけてナンシーに戻りました。


 ノートルダム・デュ・ランシーのブログ記事(2018年7月4日)
http://bonjourrestaurantparis.blogspot.com/2018/07/blog-post_4.html



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2019年9月27日金曜日

ナンシー派美術館でアール・ヌーヴォーを堪能!

  8月に訪れた、ロレーヌ地方・ナンシーにあるアール・ヌーヴォーの美術館、「ナンシー派美術館」をご紹介します。
ナンシーには「ナンシー美術館」と「ナンシー派美術館」という2つの素晴らしい美術館があります。日本語だと「派」のあるかないかの違いだけで紛らわしいですね。フランス語だと前者が「Musée des beaux-arts de Nancy」後者が「Musée de l'École de Nancy」となり、明確に違います。ちなみにフランス語の「Ecole/エコール」という言葉は「学校」という意味の他に「流派・学派」という意味があります。お茶の裏千家は「エコール・ウラセンケ」というわけです。
本日ここでご紹介するのは「ナンシー派」美術館です。ナンシー派とは、アールヌーヴォーの作家でここナンシーを中心に活躍した芸術家たちです。ここで言う「芸術家」は画家だけではなく、陶器作成者、ガラス工芸作家、家具作成者、建築家なども含まれます。

ナンシー派美術館は、フランス国鉄SNCF・ナンシー駅から徒歩15分くらいのところにあります。近くの最寄りのトラムの駅からも徒歩10分ほどあります。

ナンシー派の中心人物エミール・ガレの後援者であったウジェーヌ・コルバンの私邸を改装した美術館だそうです。





主な作品を閲覧順にご紹介します。


 ルイ・マジョレル作「ピアノ・白鳥の死」


 エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


オーギュスト・マジョレル作


作者不明というよりよく見てきませんでした。すみません。


見ごたえ充分の食堂


エミール・ガレ作
長野県諏訪市の北沢美術館にはこれと同じモチーフの作品があります。
こちらが北沢美術館のコレクション



エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


ステンドグラス、ジャック・グルーバ作


エミール・ガレ作
パリ・オルセー美術館にはこれと同じモチーフの作品があります。
こちらがオルセー美術館のコレクションです。


ステンドグラス、アンリ・ベルジェ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作
脚の部分に名前が彫りこまれています。

本日は撮影した写真の半分くらいしかご紹介できませんでした。相変わらず素人写真なので、作品の本当の良さがうまく伝わりません。やはり実際に訪れて観て頂きたいです。
私も若い頃は、絵画ばかり観ていて、なかなか工芸品を観ようとしませんでした。興味がありませんでした。でも、工芸品(石像、木像などの彫刻、皿、器、家具など)は表面の仕上げや彫の深浅、観る角度などによって、その場でしか分からない良さがあります。
もし、美術館などで絵画以外の作品を目にしたら、しばらく立ち止まって角度を変えて鑑賞してみて下さいね。


印象派の作品で有名なパリ・オルセー美術館にもエミール・ガレやアントニオ・ガウディの工芸作品が鑑賞できます。彼らの作品は、印象派のフロアーとは別のフロアーでひっそりとしていますが、見ごたえ充分の作品が沢山あります。ガウディの作品コーナーなど誰も足を止めません。写真を撮っていると、他の方が「なんでこんなところで写真を撮っているの?」という顔をされます。
諏訪市の北沢美術館も地方の美術館としては驚くほど素晴らしいコレクションです。
是非訪問して下さい。

一年前にオルセー美術館の工芸作品を紹介しました。参考にして下さい。


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