2019年9月27日金曜日

ナンシー派美術館でアール・ヌーヴォーを堪能!

  8月に訪れた、ロレーヌ地方・ナンシーにあるアール・ヌーヴォーの美術館、「ナンシー派美術館」をご紹介します。
ナンシーには「ナンシー美術館」と「ナンシー派美術館」という2つの素晴らしい美術館があります。日本語だと「派」のあるかないかの違いだけで紛らわしいですね。フランス語だと前者が「Musée des beaux-arts de Nancy」後者が「Musée de l'École de Nancy」となり、明確に違います。ちなみにフランス語の「Ecole/エコール」という言葉は「学校」という意味の他に「流派・学派」という意味があります。お茶の裏千家は「エコール・ウラセンケ」というわけです。
本日ここでご紹介するのは「ナンシー派」美術館です。ナンシー派とは、アールヌーヴォーの作家でここナンシーを中心に活躍した芸術家たちです。ここで言う「芸術家」は画家だけではなく、陶器作成者、ガラス工芸作家、家具作成者、建築家なども含まれます。

ナンシー派美術館は、フランス国鉄SNCF・ナンシー駅から徒歩15分くらいのところにあります。近くの最寄りのトラムの駅からも徒歩10分ほどあります。

ナンシー派の中心人物エミール・ガレの後援者であったウジェーヌ・コルバンの私邸を改装した美術館だそうです。





主な作品を閲覧順にご紹介します。


 ルイ・マジョレル作「ピアノ・白鳥の死」


 エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


オーギュスト・マジョレル作


作者不明というよりよく見てきませんでした。すみません。


見ごたえ充分の食堂


エミール・ガレ作
長野県諏訪市の北沢美術館にはこれと同じモチーフの作品があります。
こちらが北沢美術館のコレクション



エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


ステンドグラス、ジャック・グルーバ作


エミール・ガレ作
パリ・オルセー美術館にはこれと同じモチーフの作品があります。
こちらがオルセー美術館のコレクションです。


ステンドグラス、アンリ・ベルジェ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作


エミール・ガレ作
脚の部分に名前が彫りこまれています。

本日は撮影した写真の半分くらいしかご紹介できませんでした。相変わらず素人写真なので、作品の本当の良さがうまく伝わりません。やはり実際に訪れて観て頂きたいです。
私も若い頃は、絵画ばかり観ていて、なかなか工芸品を観ようとしませんでした。興味がありませんでした。でも、工芸品(石像、木像などの彫刻、皿、器、家具など)は表面の仕上げや彫の深浅、観る角度などによって、その場でしか分からない良さがあります。
もし、美術館などで絵画以外の作品を目にしたら、しばらく立ち止まって角度を変えて鑑賞してみて下さいね。


印象派の作品で有名なパリ・オルセー美術館にもエミール・ガレやアントニオ・ガウディの工芸作品が鑑賞できます。彼らの作品は、印象派のフロアーとは別のフロアーでひっそりとしていますが、見ごたえ充分の作品が沢山あります。ガウディの作品コーナーなど誰も足を止めません。写真を撮っていると、他の方が「なんでこんなところで写真を撮っているの?」という顔をされます。
諏訪市の北沢美術館も地方の美術館としては驚くほど素晴らしいコレクションです。
是非訪問して下さい。

一年前にオルセー美術館の工芸作品を紹介しました。参考にして下さい。


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2019年9月25日水曜日

アール・ヌーヴォーの街、ナンシー訪問

 報告が遅くなりましたが、8月の夏休みにフランス北東部ロレーヌ地方のNancy・ナンシーを一泊2日で訪問しました。
筆者と同世代または先輩の方々には「最後の授業(アルフォンス・ドーデ)」という話が国語の教科書に載っていた事をご記憶の方もあるでしょう。地理的にフランスとドイツの間に位置し、石炭や鉄鋼業などが盛んな事から幾度となく戦火を経験してきた地域です。パリの東駅からTGVで約1時間30分(距離で300km)で到着です。人口10万人の都市です。ちなみに金沢市と姉妹都市だそうです。



東駅構内には、鉄道関係の戦没者が慰霊されています。


 今回のナンシー訪問は、まだ行った事のない街で観るべき美術館がある事、その地方の食べ物が有名な街という事で選びました。
ナンシーはエミール・ガレを始めとしたアール・ヌーヴォー美術の街と知られています。
食べ物としては、パリのカフェでもよくあるキッシュ・ロレーヌが有名ですが、ミラベルと呼ばれる黄色いプラムなどのフルーツも丁度収穫時期でした。現地で初めて知ったのですが、Babaというラム酒を浸して食べるスポンジケーキもここが発祥と言う事を知りました。
 当然と言えば当然ですが、ちょっと驚いたのが、店や観光案内所でフランス語の次にやはりドイツ語の案内が書かれている事です。パリやその他の観光地では、フランス語の次は英語表記、その次にスペイン語が続くと思うのですが、やはりドイツ人観光客が多いんですね。恐らく店やレストランの店員もフランス語の他にドイツ語、英語が話せるんでしょうね。

ナンシー駅に到着。
駅は既にアール・ヌーヴォーの装飾が施されておりました。











街中にもそこここらにアール・ヌーヴォーのデザインされて建物が見られます。


















 


























観光で見るべき物、場所はまず市の中心部・世界遺産に指定されているスタニスラス広場、ここは18世紀ポーランドを追われて、この地でロレーヌ公国の王となったスタニスラスにちなんで名付けられた広場です。








この広場で夏季期間の夜、プロジェクトマッピングが行われています。
プロジェクトマッピングは日が暮れてから行われる為、(フランスの日没時間はかなり遅いので)プロジェクトマッピングを楽しむには、彼の地に宿泊する必要が生じます。一般的にプロジェクトマッピングが始まるのは22時30分から23時頃です。終了するのは23時30分から24時近くになります。
このナンシー・スタニスラス広場のプロジェクトマッピングは11の短編で構成されていました。一つの作品は2-5分くらいで、それぞれにテーマがありかなり楽しませてくれます。以下3つの作品の一部をご紹介します。










さてナンシーの食ですが、先ほども書きましたが、キッシュ・ロレーヌが有名です。パリでも食べられる物ですが、地元の物はどうなんだろうと思って注文しました。入ったのは観光局で紹介された伝統的なブラッセリー「L'Excelsior」、内装はアール・ヌーヴォー様式です。


店内景


勧められたカクテルメゾン、シャンパーニュ、ミラベルのリキュールとミラベルの実



キッシュ・ロレーヌ


デザート「すべてがナンシー」という名前です。
パルフェ、ベルガモットのマカロン、ミラベルのソース

キッシュはパリで注文するものとそれほど変わりませんでしたが、具はベーコンだけのシンプルな物でした。パリなどではホウレンソウなどが入った物が見られますが、強いて言えばやや卵が多め、クリームが濃いめと感じました。

ナンシーには、その他にナンシー美術館、ナンシー派美術館や素晴らしい教会などがありますが、これらはまた別の機会に報告したいと思います。
また、ナンシーから50kmほど東のクリスタルガラスで有名なバカラ村があり、そこも訪問しました。こちらも後日レポートしたいと思います。



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