2018年6月6日水曜日

パリは墓地も芸術的、モンパルナス墓地を紹介!

 パリ市内には3つの大きな墓地が有ります。
一番大きな墓地はペール・ラシェーズ墓地、その次がモンパルナス墓地、3番目がモンマルトル墓地です。それ以外にもいくつかの墓地は有りますが、ツーリストのガイドブックにも掲載されている墓地は、この3つでしょう。

 フランスの墓地は、日本の墓地ほど暗く、陰気な感じは有りません。
 老夫婦がが手を繋いで散歩したり、ベンチの恋人がキスしていたり、一方では学生がサンドイッチにかじりついていたり、、。霊園内も、きちんと区画整理されていて、職員が丹精込めて四季折々の花を世話しています。

 フランスはキリスト教の国ですが、「自由平等」を打ち出した国ですから、墓地には、出生国、宗教に関わらず、世界的に活躍した有名人が多く埋葬されています。ユダヤ人、中国人、外国の政治家なども、、、。
例えば、ペール・ラシェーズ墓地にはショパン、ビゼー、ロッシーニなど、モンマルトル墓地には、ドガ、ハイネ、スタンダールなどが埋葬されています。

 今日は、モンパルナス墓地を紹介します。3つの墓地の中で、一番明るくて開放的、平地なので昇り降りが無く疲れません。
是非、一度お散歩にいらして下さい。


モンパルナス墓地の正門。

正面入り口の事務所で有名人の墓地が書かれた地図を借りる事が出来ます。昔は印刷した地図をくれたのですが、、、。

パリではペール・ラシェーズ墓地に次いで2番目に
広い墓地、きれいに区画が分かれています。

ジャン・ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールの墓。女性に圧倒的人気のサルトルの墓。
いつもは墓石に沢山のキスマークがありますが、
この日はきれいに磨かれた後でした。

ピエール・ラルースの墓。フランスの事典、辞書の編集者

シャイム・スーティンの墓。
ロシア生まれ、エコール・ド・パリの画家。

シャルル・ボードレール、フランスの詩人。
代表作『悪の華』"Les Fleurs du mal"

アンリ・ラングロワの墓、映画フィルムの保存および修復事業の先駆者であり、シネマテーク・フランセーズの
フィルム修復技術者のひとりである

アンリ・ラングロワの墓、墓石には古今東西の名作が!

マン・レイの墓。アメリカ合衆国の画家、彫刻家、写真家。妻のジュリエットと共に。


セルジュ・ゲンスブールの墓。恐らくこの墓地で一番人気。彼の歌にちなみ沢山のメトロのチケットが。

植物学者、ジュシュー一族の墓、彼の名前は
5区の地下鉄7・10番線の駅の名前にも残っています。


彫刻家・フランソワ・リューダの墓。
パリの凱旋門にle Départ des Volontaires『1792年出発』(ラ・マルセイエーズ)、彼の作品が。シャンゼリゼ側から見て、右の脚部正面の彫刻。


オペラ座を設計したシャルル・ガルニエ一族の墓。


米国女優ジーン・セバーグの墓。
「勝手にしやがれ」、「悲しみよこんにちは」など。

作曲家・カミーユ・サンサーンスの小さなチャペル型の墓

映画監督・エリック・ロメールの墓。とてもシンプル。

小説家マルグリット・デュラスの墓。
日本では映画になった「ラ・マン(愛人)」が有名。
作家を目指す訪問者から、ペンが沢山。

数学者アンリ・ポアンカレの墓。
世紀の何問題、
3次元球面の定理「ポアンカレ予想」で有名。
折り紙の球面体が添えられています。


作家ギー・モーパッサンの墓。
「女の一生」、「脂肪の塊」など

自動車メーカー創業者・アンドレ・シトロエンの墓。

パリ警視庁、殉職警察官の慰霊碑。

パリ消防局、殉職者の慰霊碑。

本人が望んだのか、遺族が建てたのか?タイトル「猫」。

タイトル「鳥」

「接吻」

墓地中央ロータリーの「永遠の眠りの守り神」像。


日本の墓地に比べて、芸術的なお墓が沢山有ります。
お天気の良い日には是非散歩してみて下さい。



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