2018年6月2日土曜日

フランスの奇人音楽家・セルジュ・ゲンスブール


セルジュ・ゲンスブールって知っていますか。
フランス人なら誰もが絶対知っている60年代から70年代に活躍した歌手・作曲家です。
もう既に故人となっているし、活躍したのが50年以上前なので、今の若い世代の日本人には全く知らないという人も多いでしょうね。でも、彼の奥さん(法的に結婚しない事実婚)がジェーン・バーキンと言えば、聞いたことが有るという人もいるのでは、、。
(ちなみにエルメスのバーキンと言うカバンは彼女の名前から来ている、と言うのは有名な話。)
日本の歌手で彼に似た人はと言うと、ちょっと思いつかない。雰囲気は泉谷しげるさん、カリスマ的な所は、尾崎豊さんかな、、。

彼の人生は沢山のハチャメチャなエピソードで彩られています。
まず、反体制的な音楽活動ばかりで、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」をレゲエでパロディにして右翼から命を狙われたり、番組中に酔っぱらって出演したり、当時の(最高額紙幣)500フラン札(1万円相当)に火をつけてタバコをふかしたり、、、。
でも、人気は絶大で今でも彼の曲は歌われ、ラジオで流れてきます。

デビュー曲は「Le Poinçonneur des Lilas」直訳すると「リラの切符切り」となるけど、日本では「地下鉄の切符切り」というタイトルで歌われています。歌詞は、“僕は地下鉄のリラ駅で毎日切符を切っている。アメリカの若者は浜辺で楽しんでいるのに、自分は洞窟の中で、切符に小さな穴を開けています。小さな穴、小さな穴、小さな穴、、、”と言う感じですが、メロディーは小刻みでテンポの良い曲です。

その他、当時のアイドル歌手・フランス・ギャル(先日亡くなりました。)に提供した「Poupée de cire, poupée de son」直訳は「蝋の人形、音の人形」ですが、日本では「夢見るシャンソン人形」というタイトルです。この曲は後にABBA や セリーヌ・ディオンを輩出したユーロヴィジョン・コンテスト1965年の優勝曲となり、セルジュとギャルの名を一躍有名にしました。

 

彼の曲で一番、日本人の耳にしたことが有るメロディーは、ジェーン・バーキンとデュエットした「Je t'aime moi non plus」 では無いだろうか?直訳は「愛しているわ、僕は全く(愛してないよ)」となります。日本でもタイトルはそのまま「ジュ・テイム、モワ・ノンプリュ」となっていますね。

 

今日、サンジェルマン・デ・プレにあるセルジュとバーキンが過ごして家の前を通りましたので、その足で、また、モンパルナス墓地の彼の墓を見て帰ってきました。

ちょっと彼の事を皆さんに紹介しようと思い、筆を執りました。

 

写真の後に、上記3曲のYoutubeのリンクを貼っておきます。

 

 彼とバーキンが過ごした家、パリの6区にあります。

墓地ではサルトルと人気を2分するセルジュの墓。
歌にちなみ、沢山のメトロの切符が置かれています。


Le Poinçonneur des Lilas」 (地下鉄の切符切り)
https://www.youtube.com/watch?v=1DJcb8HbUb8

Poupée de cire, poupée de son」(夢見るシャンソン人形) フランスギャル
https://www.youtube.com/watch?v=hs22Smspn9w

Je t'aime moi non plus
https://www.youtube.com/watch?v=GlpDf6XX_j0




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