2018年5月5日土曜日

古本から昔の喜びが発見される。

  歩がてら、近くの常設(週末だけ)古本市を覗いてきました。すると、1冊興味を引く本が有り、悩んだ末、その本を購入しました。(その本についてはまたあとで、)。
 その本を家で見ると、中に1枚の古い新聞が挟んでありました(写真1枚目)。

古本屋の店主も気が付きませんでした。以前の所有者が挟んだのでしょう。その(料理関係の)本は、1920年代に発行されたらしいのですが、新聞は1945年5月11日付けでした(写真2枚目)。

 第2次世界大戦・終戦の年の物です。日本では、8月15日が終戦とされていますが、フランスではドイツが降伏した5月8日を戦勝記念日としています。その3日後の新聞。

3枚目の写真は英国のバッキンガム宮殿で民衆に応える当時のジョージ6世とエリザベス王妃、向かって一番左端にエリザベス王女(現女王・エリザベス2世)、右端に妹のマーガレット・ローズ王女です。




 記事の中にはヒットラー(写真4枚目)の文字、ナチ、ゲシュタポ(写真5枚目)の文字。





6枚目の写真の記事には「日本軍の降伏は、人民の虐殺を意味しない」、7枚目の写真の記事には「ド・ゴール将軍がスターリン元帥に祝電を送った」8枚目の写真には「今朝、400の爆撃機が日本本土(Hondo)と九州(Kiou-Siou)を攻撃、フィリピンとアメリカ軍がミンダナオ島近くのサナール島(恐らくサマール島)に上陸、、」などと書かれています。
 普段、TVなどでしか触れられない遠い歴史のひとコマに触れたみたいで、家の中で一人ちょっと興奮してしまいました。
 この記事を挟んだ、顔も名前も知らないフランス人の方(料理本であった事から、あなたは飲食業関係者でしょう)、63年を経て、今、日本人の私がこの本と新聞を見つけた事、不思議な縁を感じます。あなたがなぜこの日付の新聞を取っておいたのか、今となっては不明ですが、終戦に喜びを感じたことは想像に難くないです。
 あなたがこの新聞をそっと本に挟んだ喜びを分かち合いたく、私の友人にシェアさせて頂きます。
そして、貴方のお陰で素晴らしい日を過ごせました。
Grand Merci !! 世界がこれからも平和であります様に。

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