2018年10月6日土曜日

憧れのオルセー美術館ご紹介・絵画編

 もう何も説明する事がないくらい有名なパリ・オルセー美術館であるが、敢えて説明させて頂くと、

1)昔は鉄道の駅舎とホテルであった。
2)美術館としては1986年開館と比較的新しい。
3)基本的にはフランス・2月革命のあった1848年から、
   第一次世界大戦が勃発した1914年までの作品を展示
4)印象派やバルビゾン派の絵画が有名で、人気があるが、アールヌーヴォーの手工芸品や彫刻にも素晴らしい物が沢山有る。

10回以上訪問した者から、初めて訪問する方にアドバイスをすると、

1)「チケットは予めインターネットで購入しておく、またはミュージアムパスを用意しておく。」と、ガイドブックなどに書かれているが、それに関して注意が一点。
     この上記の注意書きが、今は完全にしっかりと浸透しているため、多くの観光客が事前にチケットを購入してくる。その為、チケットを持った人の列の方が長くて、チケット無しの列の方が短い、と言う逆転現象が時々起きている。
     入場の際、セーヌ川に近い方(美術館に向かって左)に並ぶのは、「チケット無しの列」で、美術館に向かって右に並ぶのは「チケット購入者の列」です。
     でも、ここでは単にセキュリティーチェックの為に並んでいるにすぎず、チケットを事前購入していても、その列が長ければ、迷わず「チケット無し」の列に並ぶことをお勧めする。
     長いと45~60分は館外で並ぶ。これからの時期は気温が下がるので、暖かい服装で来館する事をお勧めする。
2)チケット無しだと、セキュリティーチェック後再び、チケット購入の列に並ぶことになるが、窓口が5~7らいあるので、ここでは5分程度の待ち時間でしょう。

3)チケットを購入、館内に入ると右にInformation,ここで館内図をもらいましょう。オーディオガイド希望者はその反対、左にあります。

4)さて、館内図をゲットしたら、階段を降りて、地上(0)階のフロアに行きます。
ここからが大切!
 中央が大通りの様になっており、沢山の彫刻が展示されております。両脇にはいくつもの展示室があります。既に、左の展示室を覗くとミレーの「晩鐘」「落穂ひろい」などが目に入りますが、ここでは我慢して「またあとでね」と心の中でつぶやき、あまたある彫刻にも脇目もふらず、その”彫刻大通り”を一番奥まで直進します。ずーっとずーっと奥までです。
 一番奥の壁まで来たら、左に曲がり少し進むと”隠れる”様に設置してあるエスカレーターに乗ります。最上階の5階まで進みます。



なぜ最初に5階に登るのでしょうか。
1)まず、オルセーも、ルーヴル美術館もそうですが、大きな、重たい彫刻は地上階に設置にされています。小さな絵画はより高いフロアに展示されています。
2)下の階から見学し、徐々に登っていくよりも、上から見て下に降りて行く方が疲れない。
3)また、日本人はどちらかと言うと、彫刻より、絵画の方に興味があります。時間と集中力のあるうちに絵画を見て、後半は彫刻などを流して見る。
などの理由から、アップ➝ダウン見学をお勧めします。
(彫刻好きの方は逆にどうぞ)


 5階に上ると、まずブティックが目に入りますが、地上階のブティックの方が品ぞろえが豊富です。また、ここで購入すると見学の邪魔になります。お土産は最後に買う、これは鉄則です。と言う事で、5階のブティックはスルーします。

次に、大きな時計が見の前に現れます。

 ここはインスタポイントなので、人が少なければ写真を撮りましょう。人混みができていたら、ここもスルーして構いません。最後に、5階の反対側にも同様に大時計があります。



 それでは5階の印象派展示から幾つか作品をご紹介します。
ほぼ順路に添ってご紹介いたします。


マネ「草上の昼食」

アンリ・ファンタン-ラトゥール
「バティニョールのアトリエ」


マネ「バルコニー」


マネ「牡丹を活けた花瓶」


アンリ・ファンタン-ラトゥール「ドラクロア礼賛」


モネ「ひなげし」

ドガ「カフェにて または アブサント」


カイユボット「床の鉋掛け」


ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」


ルノワール「陽の光の中の裸体」


ドガ「階段を上る踊り子たち」
珍しサイズのカンバス。


ドガ「ダンス教室」


マネ「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」
エドワード・マネの弟の妻、ベルト自身も画家であった。

マネ「団扇と婦人」


   ルノワール「都会のダンス」  ルノワール「田舎のダンス」


 






モネ「日傘の女」
この女性は誰か、のちに義理の娘と
なるシュザンヌ・オシュデと言われています。

セザンヌ「リンゴとオレンジ」

シスレー「ルーヴェシエンヌ、坂の途中の小道」

モネ「積みわら」
             
     
      
モネ「ルーアンの大聖堂」連作、
現在24作確認されている。

モネ「アルジャントュイユ橋」

セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」

ルノワール「ピアノを弾く少女たち」

ジョルジュ・スーラ「サーカス」

ポール・シャニック「井戸端の女たち」

ここまでは最上階の印象派・新印象派の作品を紹介いたしました。



次は2階に降りてみます。
2階は彫刻や、アールヌーヴォーのエミール・ガレやアントニオ・ガウディーなどに代表される工芸品なども多く展示されていますが、それらは後日<彫刻・工芸品編>にまとめたいと思います。

ゴッホ「自画像」
彼は37枚の自画像を残したとされているうちの1枚。

ゴッホ「ガシェ医師邸の庭」

     
ゴッホ「ガシェ医師の肖像」
左がオルセー美術館展示の第2ヴァージョン、
右が個人所蔵の第1ヴァージョン



  
     ゴッホ「正午 または シエスタ」
ゴッホは30点以上の模写を残している、そのうち20点は
ミレーの作品。
がオリジナル、ボストンにあるミレーの木版画

ゴッホ「星月夜」

ゴッホ 「オーヴェルの教会」
オーヴェルはパリから日帰りで行けます。

ゴーギャン「タヒチの女」

コルモン「カイン」
少し他の印象派と異なるこの絵画、
聖書の一説をモチーフにした古典主義の作品。

デルヴィル「プラトンの学園」

アンリ・ルソー、通称・税関吏ルソー「戦争」
この作品は、工芸品などの展示室に掲げられていて、少し見つけにくいので、インフォメーションで尋ねると良い。



 2階は企画展などに多くのスペースを割いていて、絵画は5階よりは少ないです。



 それではいよいよ地上階(0階)に降ります。
0階の作品は、ほぼジャンル毎に展示されているので、出来る限りそのジャンル別にご紹介します。


まずは<古典主義>
神話、聖書、歴史的物語を格調高く描いた。

ジャン-レオン・ジェローム
「鶏を戦わせるギリシャの若者」


アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」

ドミニク・アングル「泉」

ウィリアム・ブーグロ「地獄のダンテとウェギリウス」


トマ・クチュール「退廃期のローマ人」



次は<オリエンタリズム>
ナポレオンのエジプト遠征、ギリシャのトルコに対する反乱、アルジェリア征服等に感化され、西洋の重苦しい近代主義から逃れる、魅惑的、究極の場所がオリエントであった。



テオドール・シャセリオー「テピダリウム」


ウジェーヌ・フロマンタン「アルジェリアの鷹狩り」


<写実主義>
神話や歴史的逸話に基づく絵画よりも、実物を直接観察し、理想化に頼らない絵画を重視。真実であるならば、醜くても、描かれる価値があるとした。

ギュスタヴ・クールベ「画家のアトリエ」

ギュスタヴ・クールベ「世界の起源」
作製時、作者存命中は違法作品であった。幾多の蒐集家の手を渡り、オルセーで公開された。もちろん18禁ではなく、普通に展示されており、なんとブティックでは絵葉書も販売している。果たしてこの絵ハガキを日本の郵政省は届けてくれるのか?

ギュスタヴ・クールベ「オルナンの埋葬」


<バルビゾン派>
19世紀には画家はアトリエから自然の中へ飛び出していった。(ガイドの友人談: 産業革命などで沢山の商品が小型、大量生産化された。そのうちの一つが絵の具で、チューブ入りの絵の具が製品化され、画家が外に出やすくなったそうだ。すーごく勉強になりました。)
パリ近郊のフォンテーヌブローの森は”屋外のアトリエ”となった。バルビゾン村落は、特に魅力にあふれていて、コロー、ルソー、ペーニャ、ミレーなど多くの画家が集まった。
特に、ボヌール、ミレーなどは農民階級の謙遜、簡潔性をほめそやし、国を培う献身を高く評価し、題材に好んだ。

ジュール・デュプレ「樫の木のそばの池」

ナルシッス・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ
「ジャン・ド・パリの高み、フォンテンヌブローの森」

テオドール・ルソー「並木道、リラダンの森」

ローザ・ボヌール「ニヴェルネ地方の労働、鍬入れ」
名前で分かる通り、女性画家です。

ミレー「晩鐘」

ミレー「落穂拾い」
画面右奥に馬に乗った領主らしい上流階級者とボロ布を纏ったわずかな落穂をひろう女性たちの対比。旧約聖書』の「レビ記」に定められた律法に従い、麦の落穂拾いは、農村社会において自らの労働で十分な収穫を得ることのできない寡婦や貧農などが命をつなぐための権利として認められた慣行だった。

ミレー「草刈り人の休息」

ミレー「山羊の毛を紡ぐ少女」

ミレー「箕のを振る人」
第3ヴァージョン(オルセー美術館)
以下の様に同構図の絵が3枚ある。

       
左、第1ヴァージョン、ロンドン・ナショナルギャラリー、 
右、第2ヴァージョン、ルーヴル美術

ミレー「春」


<初期印象派>
1870年代のモネ、ルノワール、カイユボット、モネなど

マネ「オランピア」

フレデリック・バジール「家族像」

モネ「庭の女たち」


<後期印象派>
ゴーガン、ゴッホ、トゥルーズ・ロートレックなどが描いた主観性、内面性が知覚に強く訴えた作品群。

トゥルーズ・ロートレック「シャ・ユ・カオ」

トゥルーズ・ロートレック「踊るジャヌ・アヴリル」



<象徴主義/表現主義>
ボードレール、ランボーに代表される文学の象徴主義が絵画にも及び、人間の内面や夢、神秘性などを象徴的に表現しようとするもの。モロー、ルドンに始まり、中欧のクリムト、アルフォンス・ミュシャ、北欧のムンクなどを呼ぶ。

ギュスターヴ・モロー
「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」

ギュスターヴ・モロー「ガラテイア」
ギリシア神話に出てくるニンフ・ガラテイアと彼女に
恋をした巨人・ポリュペモス。

オディロン・ルドン「目を閉じて」

ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ「海辺の娘たち」

フェルナン・クノップフ「香り」

ムンク「オースゴールストランドの夏の夜」
ムンクの作品って「叫び」しか知らないですよね。このような作品もあるんですね。



ちょっと長いブログでしたね。最後までご覧頂き有難うございます。
オルセー美術館・彫刻/工芸品編は鋭意編集中です。
しばらくお待ち下さい。


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