2018年6月27日水曜日

パリで数千万円の落書きが発見される。

 数日前から、パリでちょっと話題になっているニュースがバンクシーの落書きです。
知らない人の為にちょっとバンクシーを説明。

 Banksyはロンドンを中心に活躍している覆面芸術家。
正体不明で現時点までは世界中に沢山の作品(壁の落書きなど)を残しています。その落書きは、反体制的、平和希求のメッセージが含まれていると言われています。どこの誰なのかは不明で、一人なのか、複数名のグループなのかも不明です。一説には英国の音楽グループのメンバーであるとか、7人組であるとか言われています。1枚目のこの写真(パリではありません)をネット、雑誌などで見た方も多いと思います。



 今まで、英国、米国、メキシコ、ヨルダン、などで彼(彼ら)の作品が確認されています。また、メトロポリタン美術館や大英博物館に自分の作品を勝手に持ち込み、展示し、数日の間全く気が付かれなかったというエピソードもあります。作品は壁の(落書き的)作品が多く、彼の作品と認められる前に、市当局が単なる落書きと思い(確かに落書きなんですが)消去作業にあたり、消されてしまった物も多いと推測されています。

 しかし、その彼の落書き的作品に数千万円の価値があると言われており、サザビーズがオークションをするまでになっております。今まで、日本とパリ(フランス北部のカレー市では見つかっています)では確認されていませんでしたが、数日前からパリでも何点かの落書きが見つかり、TVのニュースなどで報道されています。


 前置きが長くなりましたが、そんなパリで見つかった落書きの現場に行って来ましたので、ご紹介します。
尚、既に彼の作品のファン(?)がアクリル板で壁画を防護している物もあり、撮影した写真は対面の見物者や建物が映り込んでしまった物もあります。あしからず。本日見て回った作品中3点の前には報道陣がいて、話題性を確認しました。
 また、オリジナルが既に書き換えられてしまった物(本人なのか別人が書き換えたかも不明)、塗りつぶされてしまった物もあります。
 

パリ18区。報道されてオリジナルの落書きが、今は、、

今日、私が訪問した時はこんな姿に、、、悲しい。

難民が多いので、ツーリストや女性にはお勧めしません。

パリ5区。ソルボンヌ大学の前です。見学者多数。

アクリル板に正面の柵などが映り込んでいます。

パリ5区。この男性も報道人らしく写真の左に

カメラがあり、インタビュー中でした。

1968年5月の学生運動「5月革命」がモチーフ

パリ11区。ここにもTVクルーが。
2015年のフランス・パリ同時テロの
現場の脇道で見つかった喪服の女性画

パリ3区の報道されたオリジナル。
本日、訪問したら既に書き換えられていました。
書き換えた主は本人それとも別人??

パリ18区。モンマルトルの丘にて。

ここもTVカメラが、、。
青い男性が彼の作品に詳しい人で、色々解説していました。

パリ19区。ナポレオンの騎馬像ですが、
マクロン大統領を表しているそうです。

こちらが、元の絵、もちろんご存知ですよね。
こちらはダビッド作。

6月29日、新たに上記の写真の作品が見つかりました。
写真と記事追加します。
今までは、パリ市内でも移民の多い下町が多かったのですが、初めて16区で見つかりました。



彼の作品に似た作風の物は、世界中で見つかっていますが、彼の作品と確認が取れていない物も沢山有ります。

私が見つけた彼の作品に似た作風の物2つを紹介します。
果たして真贋は????



もしかしたら、皆さんの近所の壁にも数千万円級の落書きが
描かれているかもしれません。
そう思うと、明日から壁の落書きも芸術に見えてくるかもしれませんね。探してみてはいかがですか?



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